症例報告記事一覧
代表小野博道が鍼灸柔道新聞で連載している症例報告記事の一覧です。
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鍼灸柔整新聞
連載記事
柔道整復と
超音波画像観察装置
No.161
外側型野球肘(離断性骨軟骨炎)の超音波画像観察
外側型野球肘の代表的な疾患に、離断性骨軟骨炎がある。これは、投球動作時の肘関節外反ストレスにより上腕骨小頭と橈骨頭の衝突が起こって発生する、上腕骨小頭の骨軟骨障害と考えられている。病期は初期・進行期・終末期に分けられ、レントゲン画像上では透亮期・分離期・遊離期に分...
No.186
母趾種子骨障害と誤診された足底部嚢腫症例報告
患者は36歳男性(会社員)で、体格は痩せ型。主訴は左母趾球の痛みで来院時の体温は36.6℃。2週間前より、毎朝の日課であるランニング中、左母趾球に違和感があった。ランニング以外の私生活でも日に日に痛みが増してきたため、いつも通っている治療院を1週間前に受診。その治療院では...
No.193
小児大腿骨遠位端部「外脛骨」の一例
患者:中学1年生 投手
野球肘の経過:
投球時リリース期に右肘内側部に激痛が生じ、その後投げることが出来なくなった。受傷後すぐに当院受診され、内側上顆(後上方から)の限局性圧痛が著明、腫脹、屈伸運動の可動域制限、軽度の外反変形、内側上顆骨端核が遠位に転位されていることが触診で認められた...
No.200
大腿直筋肉離れ治癒過程のエコー観察
17歳男子。13日前にダッシュした際に右大腿部前面を痛める。翌日、近隣の接骨院にて「筋損傷」と評価されテーピング処置、電療法、患部を強くマッサージする施術を続けた。12日経過しても患部の疼痛、腫脹、歩行時痛に変化が無いため当院受診される。
大腿部前面(大腿直筋中央部)に圧痛...
No.207
レントゲンでは見えない外果ATF付着部裂離骨折
小学6年生(11歳) 女子の症例。部位は左足関節・腓骨下端部(外果)で、2週間前、走っていて足を内反に捻り受傷したという。近医に受診しレントゲン検査にて「靭帯を痛めています」という診断で簡易の固定バンドを処方されたが、痛みが取れないため当院を受診された...
No.214
野球肘による内側上顆骨端線離開後に骨片を固定したK銅線経皮ピンニングによって起こった腕橈骨筋二次的損傷の症例報告
者:中学1年生 投手
野球肘の経過:
投球時リリース期に右肘内側部に激痛が生じ、その後投げることが出来なくなった。受傷後すぐに当院受診され、内側上顆(後上方から)の限局性圧痛が著明、腫脹、屈伸運動の可動域制限、軽度の外反変形、内側上顆骨端核が遠位に転位されていることが触診で認められた。
No.221
鍼治療前後における筋輝度の変化を観察した症例
鍼を打つことによりスパズムで減少した血流が改善し、虚血性疼痛の原因となる発痛物質が排除され、痛みが解消する機序が考えられている。また通電療法は筋ポンプの促進による血流改善、スパズムの緩和、疼痛閾値の上昇といった効果が得られるとされている。
No.228
上腕骨小頭の異なる箇所で発生したOCD2症例のエコー画像比較
上腕骨小頭に発生する離断性骨軟骨炎(OCD)は、「外側型野球肘」として頻度は低いものの、評価や施術に難渋する代表的な疾患である。また、OCDは痛みもなく発症・進行するため、初期の発見が非常に重要で、検査として超音波観察が有効であることは知られている...
No.234
解剖の教科書に記載されることが少ない「Iliocapsularis Mascle(腸骨関節包筋)」のエコー観察
股関節は、「鼠径部症候群」を代表に臨床の中で痛みに悩まされる患者が多い部位の一つであり、病態評価も苦渋し施術者側としても悩まされることが多い。
そこで、下前腸骨棘(以下AIIS)周囲の圧痛があり「大腿直筋付着部裂離骨折」が疑わしいにもかかわらず大腿直筋に対して収縮ストレスをかけても疼痛が誘発されない症例を経験することが多いことから..
No.240
Little Leaguer’s shoulder の超音波観察装置評価方法とパワードプラー法の活用
Little Leaguer’s shoulder は骨端線前の成長期に、繰り返す投球動作によって生じる上腕骨近位骨端線障害である1)。
患者は13歳(中学1年生)男子で軟式野球部に所属の右投げの一塁手。右肩を受傷した。主訴は右肩関節の痛みで、所見として右上腕骨近位外側から後方にかけて圧痛、腫脹、最大外転外旋時痛が認められた..

